復讐と自己探求の旅 – Noirが与えるインスピレーションと他作品との比較

グリザイア ファントム・トリガーを見てたら、唐突にNoirが見たくなりました。

少女、殺し屋、ガンアクションの先駆け

多分、少女、殺し屋、ガンアクションというのをまとまった形で出てきたのはこの辺からだと思います。勿論、80年代のOVAは美少女、アクションを軸にしたのが多いですが、基本的にはSFという体裁だったように思います。違うとすれば、園田健一のテイストが色濃く出たライディング・ビーンでしょうね。

Noirの基本テーマ:復讐と自己探求

Noirの基本は、復讐と自己探求です。記憶のない少女 夕叢霧香、復讐に生きる少女 ミレイユ・ブーケが基軸です。そもそも、ミレイユ・ブーケは第一話で夕叢霧香に素性を知っているものを生かしておくわけにはいかないと、すべてが分かった時には霧香を殺すことを宣告しており、最初から緊張感を孕んでいます、物語の進行とともに二人の距離が近づいていくのが物語の基本です。

夕叢霧香のキャラクター分析

夕叢霧香は殺人の罪悪感が欠落した少女で、過去の記憶はなく、家族も偽物、学生証も偽造、あらゆる身元が消去された少女です。その意味では、後年のガンスリンガーガールに一番近しいと思います。しかし、ノワールという言葉の意味、ソルダ、真のノワールという作品に秘められた謎が開かれていく、これが多分、後発の作品との最大の差異となっていると思います。

二人のキャラクター像

夕叢霧香は第一話から、動きのキレはよいですが、必要以上の動作、必要以上の言動をしない静のイメージが付きまといます。たいして、ミレーユ・ブーケはやや言動も多く、動きも無駄を含めて多いです。結果的に静と動、暗と明という対比が構築されています。これは、複数のキャラクターを立てて、ヒットする属性をという昨今のキャラクター造形とは異なります。

最終的な解放と新たな始まり

そして、二人は最終的に、自分たちを縛っていたすべての宿痾を断ち切って歩き始める。この辺の流れも実にいいですね。

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