2025春調査(2024/1-3月期、終了アニメ、75+1作品) 第76回

01,全修。,F
02,殿と犬,x
03,FARMAGIA,x
04,メダリスト,S
05,青のミブロ,x

06,アオのハコ,x
07,誰ソ彼ホテル,x
08,異修羅 第2期,x
09,闇芝居 十四期,x
10,魔法使いの約束,x

11,トリリオンゲーム,x
12,ひみつのアイプリ,x
13,ぷにるんず ぷに2,x
14,お買いものパンダ!,x
15,地縛少年花子くん2,x

16,青の祓魔師 終夜篇,x
17,甘神さんちの縁結び,x
18,遊戯王ゴーラッシュ!!,x
19,花は咲く、修羅の如く,x
20,天久鷹央の推理カルテ,x

21,妃教育から逃げたい私,x
22,悪役令嬢転生おじさん,x
23,わんだふるぷりきゅあ!,x
24,科学×冒険サバイバル!,x
25,いずれ最強の錬金術師?,x

26,チ。 地球の運動について,x
27,凍牌 裏レート麻雀闘牌録,x
28,わたしの幸せな結婚 第二期,x
29,ババンババンバンバンパイア,x
30,この会社に好きな人がいます,x

31,妖怪学校の先生はじめました!,x
32,アラフォー男の異世界通販生活,x
33,戦隊レッド 異世界で冒険者になる,x
34,不遇職【鑑定士】が実は最強だった,x
35,黒岩メダカに私の可愛いが通じない,x

36,0歳児スタートダッシュ物語 シーズン2,x
37,マジック・メイカー 異世界魔法の作り方,x
38,沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる,x
39,君のことが大大大大大好きな100人の彼女 第2期,x
40,没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた,x

41,ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います,x
42,Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士 (ペット) として暮らしてます,x
43,外れスキル《木の実マスター》 スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について,x
44,シャングリラ・フロンティア クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす 2nd Season,x
45,ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇,x

46,サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話,x
47,クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。,x
48,るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 京都動乱,x
49,ありふれた職業で世界最強 3rd season,x
50,想星のアクエリオン Myth of Emotions,x

51,キン肉マン 完璧超人始祖編 Season 2,x
52,魔法つかいプリキュア!! MIRAI DAYS,x
53,俺だけレベルアップな件 Season2,x
54,Dr.STONE SCIENCE FUTURE,x
55,SAKAMOTO DAYS 第1クール,x

56,BanG Dream! Ave Mujica,x
57,Unnamed Memory 第2期,S
58,ドラゴンボールDAIMA,x
59,UniteUp! Uni:Birth,x
60,空色ユーティリティ,x

61,ハニーレモンソーダ,x
62,もめんたりー・リリィ,x
63,逃走中 グレートミッション,x
64,どうせ、恋してしまうんだ。,x
65,日本へようこそエルフさん。,x

66,グリザイア:ファントムトリガー,D
67,シンカリオン チェンジ ザ ワールド,x
68,アサティール2 未来の昔ばなし,x
69,Ubel Blatt ユーベルブラット,x
70,ちびゴジラの逆襲 シーズン2,x

71,(全6+6話) 監禁区域レベルX,x
72,(全8話) 「1分間だけ触れてもいいよ…」シェアハウスの秘密ルール。,x
73,(全8+8話) Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season 襲撃編 / 反撃編,x
74,(ネット配信) ばなにゃ あらうんど ざ わーるど,x
75,(ネット配信) モブ皇帝,x

参考調査

t1,(参考調査) RINGING FATE,x

グリザイア:ファントムトリガーはある種、残念。作品としては嫌いではないどころか好みである。しかし、後半があまりにも残念過ぎる。まず、主人公たちが完全に置いてけぼりで戦線の進捗とキャラの関係が全く分からない。戦闘アニメとして残念すぎる。また、終わり方もなんか、無理やりグランドエンドルートと通常の間にしたようにしか見えない。結局、人物が描けてない。
全修。は途中ドロップアウト。
Unnamed Memory 第2期は結局なんだかんだ言ってよかった。無理にビターエンドとかにもしていないしきちんと着地している。
メダリストは楽しませてもらいました。なんだかんだ言って、成長がきちんと描けてるし、かつ、アニメーションとコミックのメディアの違いを理解しながらも違和感のない描き方ができていた。なんだかんだいってよかったです。
Ubel Blatt ユーベルブラット、戦隊レッド 異世界で冒険者になるは途中です。特に、戦隊レッド 異世界で冒険者になるはNetflixで最初から見直す予定です。Amazon Prime Videoがあまりにも残念になったので。ので、この二つは保留。

アニメ視聴リスト 2025 冬

今見ているアニメの視聴リストは以下の感じです。

  1. Übel Blatt
  2. グリザイア ファントム・トリガー
  3. 薬屋のひとりごと Season 2
  4. Medalist
  5. Unnamed Memory Act.2
  6. 全修。
  7. RINGING FATE
  8. 戦隊レッド 異世界で冒険者になる

ユーベルブラットは以前から楽しみにしていました、見ている感じだと、二人目くらいまでは行きそうかという感じに見えます。とはいえ、ユーベルブラットってそのあとが重要なんだよな。

グリザイア ファントム・トリガーは個別記事も書いているので、参考にしてください。薬屋のひとりごとは前期から引き続きですね。Medalistは珍しい、フィギュアスケートがメインの作品ですね。多分、知られている範囲ではあとは銀盤カレイドスコープでしょうか。まあ、銀盤カレイドスコープは散々な評価でしたが。Unnamed MemoryもAct.1から引き続きです。戦隊レッドはばかばかしいくらいに戦隊レッドですね。

『全修』2話までの視聴レビュー:成功しきれていない理由とは?

新作のMAPPAのオリジナル作品、全修を見ています。現在まで、2話まで見ています。基本的には、初監督で舞い上がっている女性アニメクリエイターが異世界に転移してという話ですね。肝は異世界転移系でキーになりがちな、チートスキルですね。この作品の場合、アニメの演出家というところから、全修、すべてをリテイクというのがキーになっています。

また、特徴としては、事前のプレゼンとして、異世界転移を逆手にとって、いわゆるお仕事アニメと誤認させるようなプレゼンがなされていました。現代のシーンとかをいくつかつなぎ合わせて、そのようにミスリードさせる展開のPVにしていました。とはいえ、現在、投票は119人で、5段階評価で3点台とちょっと低迷している感じです。

さて、なぜ、成功しきれていないのかを考えます。一つのポイントはこの作品の場合、架空世界に入り込んでしまう形ですが、その世界が一種の劇中劇であり、その世界がいかにワークするかがポイントであると思います。『滅びゆく物語』というタイトルがついている作品として描かれていますが、これがワークするかです。この作品は世間では駄作評価だが主人公は好き。一種のカルト的ということです。

問題は、この劇中劇がワークしていないということです。いわゆる鬱展開でということですが、ルーク、ユニオ、メメルン、QJとなっていますが、これと鬱展開というのがいまいちかみ合っていないように見受けられます。ベルセルクとかみたいに、リアリスティックなファンタジーに全振りしていないと厳しくないかと思いました。妙にコミカルなキャラクターもいるのでかみ合ってないというか。

また、近作品の売りは、オールリテイクでナツ子がリテイクをかけるところですが、1話が多分、ナウシカの巨神兵、2話がマクロスの板野サーカスと過去の名作のリワインドになっているところですね。チョイス的にも妙に加齢臭があるというか、どの世代がアイディア出しをしているのかわかってしまうところがあります。結果的にB級テイストになっています。

劇中劇、作家による介入という点では、過去にRe:CREATORSという作品がありますが、この作品の場合には劇中劇も良く練られていたように思いますし。元ネタが露出しすぎて、B級テイストが露呈するような形は避けていたと思います。ナツ子の代表作とされている、スケバン魔法少女暗黒学園も正直、うーん、ちょっときつくないですか? 単純に言うと、Re;CREATORSの劇中劇は特に主要登場人物のセレジアの出身作品『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』なんかは見てみたいなという感がありました。しかし、『スケバン魔法少女暗黒学園』も『滅びゆく物語』もあまり魅力がないです。

多分、チートスキルの「全修」はペンは剣よりも強しというのを可視化したかったと推定しますが、現実にはペンは剣よりも弱しです。新聞とかが武力で踏みつぶされていった例は少なからずあります。ただ、ペンは剣よりも強いのは時間を味方につけられることです。武力による強者を誇っても永続させるのは困難です。しかし、ペンという不死の王は時間を超越することができます。ただ、それをチートスキルに仮託するのは困難ですね。また、結局、チートスキル発動で悲劇の回避というのがワンパターンすぎ丸ごと飽きられかねないです。

というか、この種の創作行為が現実には『夢戦士ウィングマン』という名作があり、逆に主人公から介入することでというところでは『デスノート』があります。特に『デスノート』は誰にでも名前さえわかれば理不尽な死を強制できるという作品です。そういった中で、作品のキーをどこに持っていくかは重要です。それが、どうもうまくかみ合っておらず、ふーんという印象を受けました。

特に、主人公の立ち位置の不在が変に見えました。まず、この種の異世界作品は異世界転移と異世界転生の二つが考えられます。異世界転生は主人公は既に死亡しているので元の世界へ帰還する方法がないのが特徴です。従って、転生先の世界で生きていくです。逆に転移は帰還方法があります。

異世界転生の代表的な作品としては、『無職転生』があります。この作品では異世界転生に見られるポイントが出そろっています。つまり、元の世界では満たされていない、後悔、やり直しです。従って、今までの人生に悔いがあり、人生をやり直すのが主題です。逆に転移は期間が前提ですから、一種のモラトリアム的要素などを含みます。従って、再発見などがポイントになるでしょう。

その視点でも、『全修』は何がポイントでしょう。そもそも、この主人公は鬱展開と言われる『滅びゆく物語』を愛しているわけですが、それを都合のいい展開で修正してしまえば作品性がぶち壊れてしまうわけですが。結果、何処が核なのかさっぱりわからなくなっています。要は何をしたいのか全く分からない。

特にチートスキルには制限として、なぜか同じような作品にしてはいけないというよくわからない制約が設けられていますが、これもあまりワークしていないと思われます。この種の設定は描きたい物語を作るために作られたときに機能しますが、それを考えないとよくわからないになります。

結論として、現状、凡作の域を出ていないというのがファーストルックになります。特に、劇中劇とその作品性がうまく調和していない、キャラクター、ストーリーテリングこの辺がブレているというのが致命的と思われました。