Unnamed Memory Season 1、Season 2、アニメシリーズを完走しました。良い作品だったと思います。ちっと、原作を読みたいんですが、図書館にはないことが確認取れているので時間がかかるかもしれません。
話の根幹を握っているのはSeason 1途中で姿を現すエルテリアですね。根幹は死ぬことになっているミラリスを救いたかったというのがヴァルトの目的ですね。ヴァルトがどうなったのかは少なくともアニメでは不明です。消滅したのか、それとも…。
最終的には、ティナーシャは魔女に戻り、オスカーが死ぬはずだったタイミングにティナーシャが現れる形になった。なんとも、都合のいい展開ではありますが、Unnamed Memoryは終わり、改竄もやり直しも出来ない唯一の時間を選んだ、オスカーとティナーシャへの運命のご褒美と考えれば悪くはありません。
この物語が基本的に二人の選択に行きつく以上、エルテリアも何もかもが基本的には、オスカーとティナーシャの愛と決断というテーゼに結びつく以上、これで問題はありません。しいて言えばこの構造だから、もともとアンチテーゼは出しようがないというところです。その意味ではこの二人のロマンスこそが全てでしょう。
ただ、ハイファンタジーとしてはなかなかいいものを見ることができたと思います。エルテリアとそれを砕く、アカーシア、湖とかを考えると、イメージソースはエクスカリバーという気がしますね。
クライマックスでは様々な歴史とその可能性がフラッシュバックした感じですね。
- 幼女の頃に死亡
- 大人たちに斬り殺され死亡
- 神、魔女の戦いで戦死
- 火あぶり、さらし首
そして、最終的にたどり着いたのが、Season 1に比較的近く、オスカーとティナーシャの結婚した時間。これが、恐らく、ティナーシャにとって一番幸せと思える時間だからでしょうね。その話を一瞬で理解できるオスカーもかなり人間やめている気がしますが。
とはいえ、この作品の場合、基本的に、二人の関係がすべてな以上、ハッピーエンドで締めるのは合理的です。というか、無理にビターエンドなどにする理由は全く思いつきません。二人にとっての試練はあったとしても、二人は思いを貫き、幸福へたどり着いた。良いエンディングだったと思います。
Season 1に近い形のエンディングも納得感のあるものです。Season 1ではオスカーとティナーシャの出会いが描かれ、衝突しながらも関係を気づいていく形が描かれていましたから。